2016年12月30日金曜日

高校時代の出会い

僕が彼に出会ったのは、札幌高校の入学式のことです。
自宅から離れた距離にある高校に通うことになった僕は、中学校の友人が1人もおらず、心細い思いをしていました。楽しい高校生活を送れるかどうか不安だったのです。
そんなとき、声をかけてくれたのが彼でした。
体育館で行われていた入学式で隣の椅子に座っていた彼は、なぜだが変顔をして僕を見つめていた。
「なんだ、こいつは」とはじめは不審に思っていたのですが、ずっと表情を変えないままでいた彼にとうとう僕は吹き出して笑ってしまいました。
「そこ、うるさいぞ」と僕と彼は、入学式早々に担任の先生に怒られることに。
でもそのときから、僕と彼はいつも一緒にいるようになりました。
2年生まで彼とは同じクラスでした。
休み時間になっては馬鹿話をして、いつも笑いあっていました。
それだけでなく、お互いの悩みについても話し合い、時には彼が涙することもありました。
僕と彼は、気づいたら親友になっていました。

しかし、不幸は突然起きることになるのです。
それは2年生の冬休み、今でも忘れない12月29日のことでした。
自宅に電話がかかってきたので受話器をとると、彼の母親からの電話でした。
「息子が交通事故で……、亡くなりました」
僕はすぐにそのことが理解できませんでした。
しばらくたった後、その意味を理解し、僕は大声で泣きました。

あれから10年。今では僕は社会人として働いています。
でも、彼のことを忘れたことはありません。
突然の別れになってしまいましたが、彼との出会いがなければ高校時代の楽しい思い出はなかったでしょう。
彼には感謝しています。ありがとう。
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